最近、家を建てる方に人気の、テラコッタタイルのお話

テラコッタタイル

お家を建てるとき、いろんな資材を使うと思います。木材、床材、瓦、タイルなどなど・・・そんな中で、最近、こだわったお家を建てる方に人気なのがテラコッタタイルです。

いろんな建築資材がある中で、テラコッタタイルほど、本物とテラコッタ風タイルとの風合いに違いがあるものはないなと個人的に思っています。

とは言え、何がどう違うのかには教えてくれる人がいないので分からないもの。ここでは、テラコッタタイルについて、お話したいと思います。

テラコッタタイルって、そもそもどんなもの?

テラコッタタイル

テラコッタタイルとは、素焼きのタイルのことです。もともとテラコッタというのはイタリア語で焼いた土という意味です。焼いた土で作られているタイルがテラコッタタイルなので、もともとは土です。
自然の土を固めて焼いたものなので、厚みが約2cmほどあります。

このテラコッタタイルは、最近、日本の新築のお家で人気で、玄関やキッチン、テラスなどで使われるようになってきたのですが、フランスやスペインなどタイルを多く使われている国では、最も多く使われているタイルです。

テラコッタタイルの特徴は?

テラコッタタイルの特徴は、優しい土の色をしていること。なんとも言えない優しいベージュがあったかい雰囲気を醸し出してくれます。

土で出来たタイルなので、日本でよく見かける磁器タイルより厚みがあって、空気孔がたくさんあるのも特徴です。
空気孔がたくさんあるので、吸水性があります。また、冬でも冷たくなりすぎず、 夏はサラサラの肌触りです。特徴を生かして、床暖などに使われることもあります。

日本では本物のテラコッタタイルではなく、テラコッタ風のタイルを使われることがあります。

テラコッタ風のタイル

本物のテラコッタタイルだと思っていたら、実はテラコッタタイルではなく、テラコッタタイルの模様を付けたテラコッタ風のセラミックタイルという事が日本のお家ではよくあります。
さらに、タイルですらなく、テラコッタの柄のクッションフロアが使われていることも多いようです。

これは、素材感を大切にする欧米のお家では考えられないことなのですが、素材、本来の質感より、均一性や汚れることを最も気にする日本人特有のものです。

と言うのも、テラコッタタイルは先ほどお話したように、空気孔がたくさんあって吸水性があるので、セラミックタイルやクッションフロアのようには汚れが付きにくいものではありません。

また、表面もセラミックタイルやクッションフロアのようにツルツルテカテカしているものではなく、どちらかと言うとザラザラしているので、お掃除もさっと拭くだけというわけにはいきません。

施工も、あっという間に終わるクッションフロアのように簡単ではないので、汚れた時のメンテナンスや施工のことなどを考えて、本物のテラコッタタイルよりも、セラミックタイルやクッションフロアを勧められる工務店さんや設計士さんもいらっしゃるようです。

本物のテラコッタタイルと、テラコッタ風のタイルの違いについて

テラコッタ風のタイルの違い

本物のテラコッタは、先ほどお話したように、自然の土を固めて焼いたものなので、表も裏も同じですが、テラコッタ風タイルとは、セラミック(陶器)に釉薬を塗って、テラコッタの模様を付けて焼いていたタイルのことです。

なので、表面を見るとタイルの模様なのですが、裏から見ると表から見えるテラコッタの表情とは全く違うものになります。

テラコッタ風のタイルの違い

また、厚みも違います。本物のテラコッタの厚みは約2cmくらいありますが、テラコッタ風のタイルは他のセラミックタイルと同様に薄く5mm前後です。

テラコッタは、焼いた時に均一にならない為、色むらが出来て、一枚一枚表情が違いますが、テラコッタ風タイルは模様をつけているだけなので、ムラは出来ず、均一です。
画一的なものをお求めの方には、テラコッタタイルは向いていません。テラコッタ風のタイルをお使い頂くことをおススメします。

テラコッタを使いたい方へのおススメポイント

わが家のキッチン
わが家のキッチンはアンティークのテラコッタ

テラコッタとテラコッタ風タイルの一番の大きな違いは、やはり風合いです。本物のテラコッタタイルは、とても優しい肌触りがして、使えば使うほどにどんどん色も変わり風合いを増していきます。

また、手焼きやアンティークのテラコッタは、一枚一枚表情が違うのもポイント。均一的なものを求められる方には向かないかもしれないのですが、一枚一枚違うことで、全体に貼った時に、なんともあたたかい表情の床が出来上がります。

もちろん、汚れも付きますが、汚れが付くのは、本物のテラコッタタイルでも、テラコッタ風のタイルでも、もちろんクッションフロアでも同じこと。汚れないものというのはないので、汚れをきにするよりも、本物だけが持つ風合いや肌触り、あったかさが感じられる見た目など、本物だけが持つ素材感を大切にして頂きたいな・・・と、いつも思っています。

私も実際、自分の家をリフォームする時、アンティークのテラコッタをキッチンとインナーテラスに使ったのですが、もともと汚れているからなのか(笑)汚れも全然、気になりません。
しかも、水やお茶を少しこぼした時も、実はそのまま放って置きっぱなしなんです(苦笑)
水分を実によく吸い込むので、すぐに浸み込んでさらさらなんです。もちろん、ズボラな私は見本にしなくていいので、気になる方は、ワックスでメンテナンスして下さい。
年月を経て、風合いよく変化していくのは、本物のテラコッタだけです。

テラコッタタイルの種類は、どんなものがあるでしょうか?

テラコッタタイルと言っても、いろんなものがあります。
普通にあるのは機械焼きのもの。こだわったものは手焼きのテラコッタタイルがあります。
さらにこだわる方には、アンティークのテラコッタがおススメです。


テラコッタタイル

Handleのテラコッタタイルは、こちらからご覧いただけます。


テラコッタタイルTOPに戻る