おススメしたい照明の選び方

壁付けのブラケット
壁付けの照明は、出来るだけ早めに決めておくことがポイント。

照明でお部屋の雰囲気がずいぶん変わってくるので、照明選びは大切です。通常、家の形がだいぶん出来上がってきてからその雰囲気に合わせて照明を選ぶと思われがちですが、私は、図面の段階で選んでおいたほうが、お部屋にぴったり似合う照明になると思っています。

とは言っても、まだ全然出来ていない図面の段階で、どうやって照明を決めればいいのか不安ですよね。ぜひ、以下の順序で選んでみて下さい。


大きめなデザインの主照明から決めましょう。

シャンデリア
家具が決まっているとシャンデリアも選びやすいです。

それぞれのお部屋で主照明になるものをまず決めてしまいましょう。

主照明というのは、例えば、リビングやダイニングのシャンデリアや、子供部屋にぶら下げる大きめのペンダントランプ、天井に付ける大きなシーリングランプなど一番目に入りやすい照明のことです。

決め方は、単純に「自分の好きな照明を選ぶこと!」この好きな照明に似合うお部屋を作っていった方が作りやすいです。
逆に、お部屋に入れる家具が決まっている方であれば、その家具に似合うと自分が思う照明の中で一番好きなものを選んでみて下さい。

次にアクセントになる小さめのペンダントライトを決めましょう。

カウンターキッチンの上
人気のカウンターキッチンの上には2~3灯並べると手元も明るく、雰囲気も可愛いです。

主照明が決まったら、次に、小さめのペンダントライトを決めてみましょう。小さめのペンダントライトを付ける場所は大体決まっています。

カウンターキッチンのカウンターの上、トイレや洗面所の上、玄関部分です。小さいペンダントは明るさを重視するより、雰囲気を重視した方がいいので、あまり明るい光を求めたり、これだけで明るさを取ることは考えない方がいいです。

あくまでお部屋のアクセント的な存在なので、このペンダントランプを点けなくても生活出来るくらいにしておくのがいいです。

小さめのものを、1つ付けるよりも、2個から3個並べて付けた方が素敵になります。デザインは同じものでも違うものでもOK。同じものの方が、お揃いでスッキリ見えますが、好きなものがあり過ぎて、いろいろ付けたい方は、何種類かいろいろ付けても素敵になります。

ただ、その際、テイストや形、大きさは出来るだけ似たものを選んでください。大きめのものの横に小さいものを置いてもばらつきが感じられてあまり素敵に見えないことがあります。出来るだけ同じような大きさ、似ているものを一緒に選ばれることをおススメします。

壁付けブラケットは、ぜひ付けてみて下さい。お部屋が変化します。

壁付けブラケット
壁を照らすと雰囲気がよくなりますよ。

壁付けのブラケットには2種類あります。電球が上を向いているものを下を向いているもの。洗面所などでよく使われるのは、下向きのブラケットです。

私が照明の中で一番おススメなのが、壁付けの上向きブラケット。もちろん、洗面所や階段などでは壁付けブラケットを付けられると思いますが、リビングや寝室に、壁付けのブラケットを点けてみて下さい!

これで、お部屋の雰囲気が驚くほどに変化します。日本では壁を照らすということがあまりないのですが、欧米では、壁と言う壁にいっぱいブラケットが付いています。この壁を照らすという方法で、一気に素敵になりますので、上向きの壁付けブラケットをぜひお試しください。

最後、明りが必要な場所を埋めるように、ダウンライトを決めましょう。

ダクトレール
ダクトレールであれば、いつでもどこでも好きな場所に取り付けられます。

最後に、ダウンライトの場所を決めていきましょう。ダウンライトを決めるときには、主な照明機器は決まっているので、あとは、光源が足りないと思う所にダウンライトを足していくだけでOKです。

暗いかな?と不安になる場合は、多めにいれておいて下さい。後から足りないと思って足すことはとても難しいのですが、多いと感じた場合は、電球を抜くだけでいいので、不安な場合は多めにすることをおススメします。

リビングやダイニングなどで、どこに入れていいのかわからなく不安な場合は、照明のレールを使うと便利です。好きな場所に好きなだけ入れることが出来るので、後から照明の位置を変えたくなったときに重宝します。

最後の最後の色づけは・・・テーブルランプやフロアランプです。

テーブルランプ
一番小さいサイズのテーブルランプだけでも、夜が楽しくなります。

ダウンライトを決めれば、もうお部屋の雰囲気はバッチリです。・・・が、忘れて欲しくないのが、テーブルランプやフロアランプです。

この2つは、お部屋が出来上がってからでも、いつでも簡単に置くことが出来るので、完成までにもしくは、完成してからお部屋に住みはじめた後で購入しても間に合います。

これも、置いて電気を点けただけで、お部屋の雰囲気が驚くほどムーディーに変化するので、ぜひ使って欲しい照明の一つ。もうすでに新築してしまった方にも、簡単に置けてお部屋の雰囲気が変えられるのでおススメです。

ただし、コンセントがなくては点きませんので、図面の段階で、置きたい場所の目星を付けておいて、そこのコンセントをもってくると、コードがジャマにならず便利に使えます。

フロアランプは(特にアンティークでは)なかなかいいものがないので、気に入ったものが見つかったときには、早めに準備しておくことをおススメします。

プロに聞いてもOK。でも、最後は自分で決断しましょう。

わが家のリビング
わが家のリビング。フロアスタンドと壁付けブラケット。これに合わせて壁の色を決めました。

自分で選んで似合うかどうかわからないから「プロに相談しなきゃ」と思う方は、信頼出来るコーディネイターさんのアドバイスを聞くことはいいと思います。・・・が!最後はやっぱりお施主様が好きか嫌いかが大切だと私はいつも思っています。

例えば、お洋服を選ぶ時を想像してみて下さい。
センスのいい家族や友達と一緒に買いに行った時、自分が「ピンクがいい」と思っていて意見を求めた時に「ピンクよりブルーがいい」と言われたとします。その時「確かにブルーがいい」と自分で決めたのであれば、自分の意思なのでいいのですが、「私はピンクの方が好きなのに、この人がブルーと言っているからブルーを選ばなくちゃ」はダメです!

お洋服の場合は、後悔してもまた買い換えるチャンスがありますが、新築やリフォームの場合は話が違います。
どんなに似合うと勧められたものでも、自分が好きじゃなかったら、ずっと後悔してしまうことになるので、意見を聞くのはいいのですが、従うのではなく、最後は自分の「好き」を必ず選ぶようにして欲しいな・・・と思っています。

本当に「似合う似合わない」というのは、実はインテリアではあまりありません。お部屋は「似合う似合わない」より「好きか嫌いか」で決めた方が自分の満足するものが出来上がりますので、自分で選ぶものに自信を持って下さいね。


新築やリフォームの照明プランに戻る