ソファの選び方

どんなソファを選べばいいのか悩んでしまったあなたに読んで欲しい「あなたにとっていいソファーの選び方」

ソファを選ぶ時って、分からないことだらけだと思うんです。
ソファって、形もいろいろあるし、貼り地も座り心地も、そして金額もいろいろありますよね。しかも、中身が見えないから、違いが何なのか?どこが違うのかがよく分からないと思います。

わが家のソファ
わが家のソファ。洗えることが選ぶ時のポイントでした。

でも、今はご新築やリフォームでリビングに必ず入れる家具がソファ。しかも、大きさも大きいので、絶対に失敗したくない家具ですよね。

家具屋さんだけじゃなく、HPでもソファが買える時代になった今、一言で「ソファ」と言っても、数があり過ぎ!しかも、いろんな特長のソファが、いろんな価格で販売されているので、一体どれが一番いいのか、わからない・・・いや、わからなくなってしまうと思うんです。

でもソファは家具の中でも大きいから、簡単に買って、気に入らなかったら捨てるなんてことがあまり出来ないもの。だからこそ、自分の中で、満足できるソファを選んで、ずっと使ってほしいな・・・と私は思っています。

いろんなソファがあるので、その中で自分に合った生活スタイルやこだわりの部分でソファを選んでみましょう。

まずは、ソファの構造を知って、選ぶときのポイントを決めましょう。

ソファの構造
フレーム(土台)

ソファの骨組みになっている土台の部分です。ここに衝撃を吸収するスプリングなどが乗ります。

吸収緩衝材

見えない部分だけれど、中身を見てみるといろんなもので作られています。座り心地を決める部分です。

座クッション(シート)

クッション材やスプリングによって座り心地が変わります。

カバーリング

布生地、皮革、人工皮革があります。色や素材、ランクによって金額もいろいろです。

背クッション(背もたれ)

中身に羽を使っているものや、パンヤ、ビーズなど、いろんなタイプがあります。

肘掛け(アーム)

肘掛のあるもの、ないもの、高さが高いものや低いものなど様々です。

そもそも、日本人の憧れるソファの形って、なんでしょう?
土台になっているフレームの形で選んでみましょう。

ソファって、なんとなく憧れませんか??
私は大学時代一人暮らしをしていた時に憧れていた家具がソファだったんです。その時は、ベッドに場所をとられてしまってソファはあきらめたのですが、2年後に1人暮らしを始めた妹が、ベッドにソファの機能をプラスしたソファベッドを買っていたのを見て、とてもうらやましく思ったことを覚えています(笑)

ソファの横にフロアスタンド
私の憧れは、ソファの横にフロアスタンドを置いて読書するシーンでした。

そんな私の憧れだったソファって、私だけじゃなくきっと日本人の憧れだと思うんです。大きくて、ふかふかしたソファに座って、オシャレに会話をしている洋画を見ながら「あんな生活がしてみたい・・・」と和室の畳の上で思った方も多いはず(笑)

だから、新築やリフォームする方が「あの映画のような生活」を求めてまず探す家具がソファなのも納得です。

でも、一口にソファと言っても、形も大きさもいろいろ。土台が包み込まれるような大きなものもあれば、木の枠で作られた、シンプルでスッキリしたデザインもあるし、畳の上にそのまま置けるような背の低いデザインのものなど、いろんな素材を使って作られています。

たくさんある中から、自分にあったものを探そうと思っても、一番最初に書いたような「わからないこと」だらけだと思うんです。

そんな時は、まずソファに対する知識だけはきちんと頭に入れた上で、自分にとって、一番大切なことは何なのか?ソファに求めていることは、どういうことなのかを考えてみるところから始めましょう!

ソファは大きい家具だから、やっぱりサイズが気になります。

ソファって大きいから、特に結婚するときに買う家具の中に、ソファって必要なのかな?って悩むと思います。

ちょっと前までは、私の答えはNO!でした。だって、結婚する時に買うソファって、大抵、選ぶサイズが小さすぎて、ソファとして全然役に立たなかったからです。

ダイニングテーブル
新婚の時には、どんなに小さくてもいいから、やっぱりご飯をちゃんと食べるテーブルがおススメ。

ソファって、自分が思っている以上にお部屋で場所をとるんです。なので、結婚の際、新築された方を除いて、2人で暮らす1LDKや2LDKの賃貸物件のお部屋だと、お部屋の中がほぼソファになってしまうほど!

しかも、賃貸のお部屋にあうサイズのソファを買うと、ソファというより、コンパクトサイズのラブチェアに近い大きさになってしまうので、ゆっくりくつろぐソファというより、ソファを背もたれにして床に座っている方がほとんどだったんです。

しかも、ソファ上は、物置となって、脱いだお洋服がかかっていたり、読みかけの雑誌が置いてあったりなんです(笑)

なぜか男子はソファに憧れる!

それだったら、ソファーではなく、ちゃんとご飯を食べるテーブルを準備して欲しいな・・・といつも思っていたのですが、なぜか、男子、特に20~30代の男子は、ソファに憧れが強く、絶対にソファが欲しいって言うんです(笑)

しかも、座卓でソファに座りながらご飯を食べるというスタイルに憧れている人の数が、異常に多い!今までの経験上、間違いありません(大笑)

割り切って捨てるものを買うか、ずっと使えるいいものを買うか。

最近、結婚するときにソファを考えている方には「買うんだったら『新築した時に捨てる』と割り切って、安いものを買うか、新築した時にも使えるサイズで、上質のものを思い切って買うかを選んで下さい」とお話しています。

いい革のソファの質感は最高です。
いい革のソファの質感は最高です。

ちょっと前までと違って、最近は、安い金額で結構いいソファが買えるようになってきています。ただ、金額の差は中身の差になっていることは間違いがありません。

捨ててもいいと思う金額のソファの掛け心地は、やはりそれなりで耐久性もありませんが、予め割り切って購入すれば、最初のソファはそれでいいと思います!

でも、捨てると思って買っても、ソファは大き過ぎて捨てるのにお金もかかります。安いソファは耐久性がないので、しばらく使って「いいものを買えばよかった」と後悔する方も多いので、そうならないためには、最初にいいものを選んだほうがいと、個人的には思っています。

ソファは構造も座り心地も大事。でも、比べることは無理!

ソファと言うと、一番大切なのは、やはり座り心地。・・・とみんな口をそろえて言います。でもでも、じゃあ、どんな座り心地が一番気持ちいいのでしょうか?ふかふか?それとも固め??

座り心地
ソファに座ってゆったり過ごすには、座り心地。

「腰が悪いから、堅めの座り心地がいい」
「ゆっくりくつろぎたいから、ふかふかした掛け心地のソファーがいい」
「ソファのスプリングにこだわりがある。ウレタンは密度のいいものを」
いろんなことを思いますよね。でも、それって、どうやって比べてみるのが正解なんでしょうか?

ソファの掛け心地は、ここでも説明しているように、衝撃緩衝材とクッションを掛け合わせることで作りだされるので、無数の組み合わせがあってスペックだけ見ていても比べようがないんです。選ぶ人のお尻の感覚?のみ!
c いろんな資料を読んで、スペックのことで頭がいっぱいの方もいらっしゃいます。それはそれでOK!自分が得た知識の中で、一番いいと思うものを選ばれるのが正解です。
ただ、探しているうちに、頭がいっぱいになってきて、だんだんどれがいいか分からなくなってくる方がほとんどなので、そんな時は、こんな風に選んでみましょう。

まず、本当にソファに座るの?

何を言い出すのかと思われるかもしれませんが、ソファって本当に座るのでしょうか?もし、今、ソファをお持ちだったら、そこに座っているかどうかを考えてみて下さい。
今、持っていない方は、リビングで過ごす時に自分がどんな風に過ごしているかを思い描いてみましょう。

ソファの上でゴロゴロ
ソファの上でゴロゴロ・・・一番心地いい時間です。

私たち日本人は畳の上の生活に慣れてしまっているから、実は、お行儀よくソファに座って会話をしている生活に慣れていない方が多いんです。

ご飯を食べた後やくつろぐ時間は畳や床に直接座ってゴロンとしてしまうことがほとんど!だから、新築の図面にはリビングの横に畳コーナーを求める方が多いんです。

それだったら、ソファってどんな風に使うのでしょうか?そう、ソファの上で横になる方が多いんです!畳でゴロンとする代わりに、ソファの上でゴロン。

もちろん、お友達が来た時や、ソファでの生活に慣れている方は、ちゃんと座って過ごされると思いますが、いろんな方の話や使い方を聞いていると、寝ている方が多いのも事実。
なので、初めてソファを使われる方は、ソファはソファでありながら、ベッドに近い感覚で寝ても気持ちいいものを選ばれるのがいい!と思っています。

ソファデビューの方には、ベッドとしても使えるサイズがおススメ。
ソファの上で
ソファの上でPCしたり、本を読んだり・・・

寝るためには、まず、奥行きが深いこと。座るソファの場合であれば、70~80cmでもいいのですが、横になろうと思ったら、最低でも85cm以上は必要です。ただ、奥行きが深すぎるとお部屋での置き場に困ってしまうので、90cmにくらいがベスト。シングルベッドが1mなので、ほんのちょっと小さいサイズです。

奥行きって見逃されがちですが、とても大切。女性の場合はこれまた床に座っている感覚で、ソファの上で膝を組んだり横座りをしたりする方が多いので、奥行きが深い方がいろんな座り方が出来ると喜ばれています。

どうせ寝ころぶんだったら、贅沢でもベッドで使うスプリングを。

わが家もですが、子供はソファで横になって寝ていることが多い!ほぼベッド代わりなんです。せっかく作るんだったらみんなが使うソファにしたいと思っていたので、ソファだれど贅沢にベッドに近い感覚の座り心地で選んだのが、ここで説明しているポケットコイルスプリング+Sバネを使った構造です。

スプリング

わが家もですが、子供はソファで横になって寝ていることが多い!ほぼベッド代わりなんです。せっかく作るんだったらみんなが使うソファにしたいと思っていたので、ソファだれど贅沢にベッドに近い感覚の座り心地で選んだのが、ここで説明しているポケットコイルスプリング+Sバネを使った構造です。

ベッドだけだったら、ポケットコイルだけでも十分だったのですが、私はやっぱりずっと使ってほしいから、衝撃緩衝材にはSバネを選びました。

正直、ここの判断も人それぞれ。正解は買われる方のこだわりなんです。
なので、いろんなお話を聞いて、「私はこのスプリング!」と決めることが出来たら、それが正解です。そのソファを選ぶようにしましょう!

私も職業柄、いろんな営業の方から、自分の所のソファのスペックがいかに優れているかの難しい説明を数々聞いてきましたが、正直、頭だけがパンパンになって、なんだかわからなくなってしまいました。だって、ある程度金額がするソファだったら、どれもこれも優秀なんだもん(笑)その時、それより私にはもっと他にこだわる所がある!という事に気づいたんです。

肌触りは、やっぱり重要。自分が触って気持ちいいものを選びましょう。

私がもともと使っていたソファは、有名なショップのオシャレな革のソファ。
見た目のかっこよさに惹かれて購入を決めました。それはそれでとても満足していたのですが、困ったことが、子供が座らない・・・
もちろん、クッションが薄くて掛け心地があまり良くなかったのも理由ですが、それより肌触りが原因でした。ゴワゴワした革の質感がどうしてもうちの子供たちには受け入れられなかったんです。

ソファは肌が直接当たることが多い家具なので、肌触りはやっぱり大切です。もちろん、革によって触り心地が全然違うので「この革のソファの触り心地がいい」と決められるのも正解です。ただ、私のように、見た目で革を選んでしまった場合、見た目では大満足だったのですが、その革の肌触りはダメでした(涙)

そう思った時に、やっぱりみんなが触って「気持ちいい」と思ってもらえることって大切だな・・・と思って、私の場合は、誰が触っても気持ちいいと感じてもらえるファブリック、リネンをソファのカバーにすることに決めました。
ソファのファブリックにもいろんなものがあるので、自分が気持ちいいと思える肌触りのものを選んでくださいね。

自分の一番こだわりたい部分を決めて選んでみましょう。

ソファって毎日使うから汚れるもの。だから私はソファには洗えることにこだわりました。
洗えることと肌触りを考えた結果、選んだのがお家で洗うことが出来るリネンを探してそれでソファを作ることでした。

もちろん、クッションも、枠も、奥行きも全てこだわっていますが「どこが一番?」と聞かれると、私の中で一番はお家で洗えるリネンを使って作られたソファという事です。

そんな風に、それぞれ人によって、ソファに対する考え方、価値観はいろいろだと思います。見た目のかっこよさにこだわる人、ファブリックの柄にこだわる人、ペットが使えることにこだわる人、クッションのスペックにこだわる人、そして、私みたいに肌触りと洗える事にこだわる人。

自分が一番にこだわっている部分をよく考えて、自分のこだわりに合うソファを選ぶのが一番です。いろんなことで頭がいっぱいになる前に、自分が何をソファに求めるか、何に一番こだわっているかをよく考えて選びましょう!

補足・・・ソファは、一生ものではありません。どこかはお直しが必要です。

最後に補足として・・・どんなに高いソファでも、一生使えるソファって難しいです。
だって、ほとんどのソファで使われるウレタンフォームは、密度に違いがあって、もちがいい悪いはあっても、少なからず必ずへたります。
逆にクッションは大丈夫でもカバーが破れてしまったり、ウェービングが伸びてしまったり・・・ドカっと座って衝撃がかかる分、ベッドのマットレスと同じで、どこかダメになる部分は必ず出てくることだけは、必ず頭の中に入れておいて下さい。
買ったままの状態で一生使えるソファって、なかなかないと思うので、何かあった時にメンテナンスが出来るかどうかを考えて選ぶのも一つのポイント。

例えば、Handleのソファ場合、リネンのカバーは破れた時や気分を変えたい時にカバー部分だけを買えるようにしました。やっぱり一番ダメになる可能性があるのは、クッションの部分なので、クッションのカバーだけを購入することもOK。クッション自体を交換することも出来ます。

他にもカバーだけを買い替えたり、もし、なにかあった時に保証してくれるサポート体制がしっかりしている所もあるので、自分のこだわる、長く使い続けられるソファを選んで、毎日を楽しく過ごして下さいね。

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