素敵なお部屋にしたいなら、広い壁

明るく広々とした家

家を新築やリフォームする方が、一番、憧れるのが「明るくて、広々とした家」だと思います。確かに、せっかくお家を新築やリフォームするのであれば、明るくて、スッキリと開放感があるお家って、憧れますよね~。

でも、実際には、開放感があるだけでは、お部屋は絶対に素敵になりません。また、光をとろうと、窓の数も増やしすぎると、後で後悔することになります。

明るくて広々としているだけでは、素敵なお家にならないから、素敵にしたかったら、意外ですが壁を増やしてみましょうというお話です。

壁がないと、家具は置けないし、壁を使ったインテリアも楽しめません。だから、お部屋はおシャレにはなりません。

スタイリング
壁に家具を置いて、額を飾って、壁付けの照明を置いてみました。

家具屋の私は、いつもお店のディスプレイをする時に、壁を探します。というのも、壁がないと家具が置けないからです。

特に展示する時、お客様にイメージを強く持ってもらうためには、ダイニングテーブルやソファ以外の家具は、壁の前に置いて、さらに、壁に必ず一工夫を施します(笑)
だからと言って、大したことではないのですが、例えば、絵を飾ったり、時計を掛けたり、棚をつけたり、ディスプレイしたり・・・

壁がない場所に、家具を置くと、そういうディスプレイが全く出来ないので、置いただけでは、やっぱり素敵に見えないんですよね。だから、わざわざパネルで壁を作ってもらったくらいです(笑)

お洋服と同じで、お洋服をきるだけではなく、アクセサリーや時計を身につけたり、カバンをもったり、帽子を被ることで、ちょっとおシャレな雰囲気になるように、家具も置いただけじゃなくて、雑貨など、ちょっとプラスすることでさらに素敵に見えてくるので、壁があった方が置きやすくお部屋はおシャレに見えます。

壁に付けずに置ける家具と、壁につけないと置けない家具

スタイリング
ソファは壁がなくてもいいけれど、キャビネットは壁がなくては置けません。

よく考えてみると、家具って、壁に付けないと置けないものがほとんどなんです。
壁につけなくても置ける家具って言うと、
・ダイニングテーブルセット
・ソファ
・センターテーブル
くらいしかないのですが、置く時に壁が必要な家具というと、
・チェスト(整理ダンス)
・テレビ台
・キャビネット(飾り棚)
・サイドボード(収納棚)
・ワードローブ(洋服ダンス)
・ビューロー(デスク、机)
・カップボード(食器棚)
・ブックケース(本棚)
・ホールスタンド(玄関の家具)
などなど、いろんな家具があるんです。

もちろん、それを全部、置きましょうというわけではないのですが、種類がいろいろあって、お部屋の雰囲気を素敵に魅せるのは、やはり中に入れる家具の力なので、壁がないと家具を置くことも出来ず、コーディネイトすることも出来ません。

「壁を増やす=圧迫感が出る」と思われがちですが、実は違います。

壁を増やすと聞くと、それだけで「圧迫感が出る」と思われそうですが、実はそうではないんです。

壁があれば、壁の前に家具を置いたり、絵や鏡を飾って使ったり、マントルピースを飾ったり、簡単な棚を作ったり・・・と、お部屋のお中に凹凸を作ることで、遊び心が出てきてお部屋も可愛く素敵に変身させることが出来ます。

中村さま邸
中村邸のPLUS 1 LIVINGの撮影しているときの写真をパシャッ!

例えば、上の写真の中村邸も、キッチンとリビングの間にあえて壁を作って間仕切りました。壁を作らず、広々とさせてもよかったのですが、壁を作ったことで、PCデスクを置いて、窓を絵の代わりに使ってオシャレな空間を作っています。

もちろん、圧迫感が出るほど壁を作ったり、暮らしやすい動線を確保することは必要です。ただ「開放感」だけを追求したお部屋の間取りにすると、家具を置いてコーディネイトすることが出来なくなるので、お部屋のインテリアは素敵にはならないんです。

ある程度のスペースと、ある程度の壁を設けて、お部屋に凹凸がついて遊び心が出てくるくらい、壁を作るように間取りを考えるようにすると、素敵なお部屋が出来上がります。
その際は、まず家具を決めてしまえば、図面も決めやすくなります。


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